はじめに
仮想通貨取引に初めて挑戦する方々へ。「手数料がよく分からなくて、取引所の選び方に迷ってしまう…」そんな悩みを抱えていませんか?
コインチェックの取引手数料に関する情報をご紹介します。手数料は仮想通貨を取り扱う際に重要なポイントであり、取引所選びで適切な選択をすることが成功への第一歩です。
本記事では、取引所手数料や販売所手数料、さらに日本円や暗号資産の入出金手数料などについて詳しく解説します。本記事を読み進めることで、読者の皆さんが手数料に関する悩みを解決し、自信を持って仮想通貨取引に取り組むことができるでしょう。
是非、最後までお読みいただき、より良い取引体験をしてください。
コインチェックの紹介
最初に仮想通貨取引における優れた取引所であるコインチェックをご紹介しておきます。
コインチェックには以下の特徴があります。
コインチェックの特徴
- 運営の信頼性の高さ
- 500円から仮想通貨を買える
- アプリの使いやすさ
運営の信頼性の高さ
コインチェック(Coincheck)は、2014年8月にサービスを開始し、コインチェック株式会社が運営しています。マネックスグループに所属しており、国内最大級の仮想通貨取引所として知られています。
その人気は高く、2022年末時点でアプリダウンロード数は累計540万ダウンロードを突破しました。「Coincheckアプリ」がダウンロード数「国内No.1」を獲得するのは、2019年から4年連続です。
コインチェックは、マネックスグループの親会社が東証プライムに上場するなど、資金面やセキュリティ技術への信頼性も高いです。
販売所・取引所サービスのほか、IEO(Initial Exchange Offering)やNFT(Non-Fungible Token)の売買プラットフォーム、CoincheckつみたてやCoincheckでんきなど、幅広い仮想通貨関連サービスを展開しています。
500円から仮想通貨を買える
2023年6月時点では、ビットコインの価格は1BTCあたり約370万円となっています。この価格を見ると、単純に考えれば手の届かない高額な投資と感じるかもしれません。
しかし、仮想通貨取引では、0.001BTCなど小数点以下の数量でも買うことができます。コインチェックでは、どの銘柄でも500円相当額から取引が行えます。
だからこそ、コインチェックを利用すれば、初心者の方でも気軽に仮想通貨の取引を楽しむことができるのです。少額から始められるため、無理のない範囲で自分のペースで投資を進めることができますよ。
アプリの使いやすさ
筆者も実際にコインチェックのアプリを使っていますが、どの仮想通貨をどれだけ持っていて、今それぞれがいくらで、合計の総資産がいくらなのか一目でわかります。
また、口座開設が簡単で使い方がわかりやすいというところも特徴かなと思います。本当に見やすさや使いやすさを重視した設計がなされていると感じます。
2023年5月に調査されたアンケート結果をご紹介します。
アプリ機能が充実していて初心者でも使いやすい仮想通貨のおすすめ取引所をアンケートにて調査したところ、1位は「Coincheck」でした。
出典元:仮想通貨マガジン(https://jafmate.co.jp/crypto/)
2位に倍以上の差をつけての1位ですね。
日本円の入出金手数料
ここから、このコインチェックで取引する際の手数料に関して詳しく解説していきます。
まず、コインチェックの口座へ日本円での入出金する際の手数料は、以下の表のとおりです。
入出金方法 | 手数料 | |
---|---|---|
銀行振込(日本円) | 無料(振込手数料は、ユーザー負担) | |
コンビニ入金 | 3万円未満 | 770 円 |
3万円以上30万円以下 | 1,018 円 | |
クイック入金 | 3万円未満 | 770 円 |
3万円以上50万円未満 | 1,018 円 | |
50万円以上 | 入金金額×0.11% + 495 円 | |
出金(日本円) | 407 円 |
銀行振込(日本円)
銀行振込の場合には、コインチェック側の手数料は無料です。
ただし、銀行側に払う振込手数料は自己負担となります。
筆者はこの方法でネット銀行(住信SBIネット銀行、楽天銀行)から入金しています。いつでもアプリやWEBからできるので、個人的には一番楽に入金ができます。
銀行によって月に数回は振込手数料が無料だったりしますので、その場合は完全に無料で入金可能です。
コンビニ入金
コンビニ入金とは、コンビニ店頭で入金手続きをする方法です。
手数料を含めて最大30万円までの入金ができます。ちなみに一回あたり1,770円(1,000円+手数料 770円)が最低額となります。
手数料は入金額によって変わり、3万円を境に770円もしくは1,018円となります。
クイック入金
クイック入金は「ペイジー」を使った決済で、ネットバンキング(PC、スマホ)やATMから入金ができるサービスです。24時間365日いつでも入金の処理ができます。
ただし、対応している金融機関が限定されているため、注意が必要です。
一回で1,770円(最低金額1,000円+手数料 770円)から最大999,999円 (手数料を含む)までの入金ができます。
手数料は3万円、50万円を閾値に3段階の設定となっています。
出金(日本円)
コインチェックの口座から銀行等の金融機関への日本円の出金には、1回につき407円の手数料が発生します。
出金申請をした翌営業日には指定の金融機関に振り込まれます。
本人名義以外の銀行口座に出金することはできないことに注意しましょう。
取引手数料
取引手数料には、主に取引所での手数料と、販売所での手数料があります。それぞれ解説します。
取引所手数料
コインチェックの取引所では、Maker手数料とTaker手数料の2種類の手数料体系があります。
Maker手数料は、注文が一度、注文板上に並び、その後約定した際に適用される手数料です。一方、Taker手数料は、注文が板上に並ばずにすでに板上に並んでいる注文に対して約定した場合に適用されます。
通貨 | Maker手数料 | Taker手数料 |
---|---|---|
BTC, LSK, MONA, OMG, FNCT | 0.000 % | 0.000 % |
ETC, PLT | 0.050 % | 0.100 % |
そもそも取引所で取り扱いしている通貨は限られていることに注意しましょう。
ビットコイン(BTC)を含むほとんどの通貨は手数料が0%となっており、無料です。
ETC, PLTの取り引き時には手数料がかかりますが、日本円(JPY)で金額指定をして購入する時には、指定した金額から手数料が差し引かれます。つまり、購入した金額に追加して手数料がかかることはありません。
同様に、暗号資産を売却する際には、約定した金額から手数料が差し引かれます。売却金額にプラスして手数料が差し引かれることはありません。
販売所手数料
販売所の手数料は以下の通りです。
取引手数料 | 無料 |
手数料相当額(スプレッド) | 0.1〜5.0% |
販売所での取引手数料は、見た目上は無料です。
ただし、実際には手数料相当額(スプレッド)が発生するということに注意が必要です。
スプレッドとは?
スプレッドとは、売り価格と買い価格の差を指す用語です。ユーザーはすこし高く買い、すこし安く売る形となり、この差額が取引所の利益となります。
スプレッドの差額が大きいとスプレッドが広い、小さいとスプレッドが狭いと表現することがあります。
また、スプレッドの幅は市場の流動性や需要と供給のバランスなどによって変動します。
仮想通貨を買った直後に売った場合には、スプレッド分の損をしてしまう形となるので、気を付けましょう。
入金から出金までの合計手数料
日本円の入出金と、仮想通貨の売買取引時の手数料をそれぞれ説明しました。では、入金、売買、出金までの一連の流れで、合計いくらの手数料が発生するでしょうか。
例として、筆者が0.1ビットコイン(BTC)を買う想定で、入金から出金までの合計手数料を見てみます。
入金
2023年6月11日時点で1BTCは360万円程度です。
0.1BTCを買いたいので、必要なのは約36万円ですが、余裕をもって40万円を入金することとしましょう。
入金方法は銀行振込で、住信SBIネット銀行を使うことにします。
銀行振込の場合、コインチェック側の手数料は無料です。また、住信SBIネット銀行側も筆者の環境では月に5回まで無料で振込ができるので、入金時の手数料は無料になります。
取引
入金が済んだら、いよいよビットコインを購入します。
取引所を使いますので、購入時の手数料は無料です。また、取引所の場合は、スプレッドもありません。
ビットコインが高騰し、そろそろ売りたいと思ったとしましょう。売却します。
売却時の手数料も購入時と同様、取引所を使えば無料です。
取引全体で見ても無料でした。(買った時より売った時の方が価格が上がっていればその分儲かりますね。)
出金
ビットコインを売って戻ってきた日本円を銀行口座へ出金します。
出金先は入金元と同じ銀行にしました。
日本円を出金する時の手数料は、一回407円ですので、出金手数料として407円がかかりました。
合計
かかったのは結局、出金時の手数料のみで、合計407円となりました。
つまり、売買で407円より大きい利益が出れば、全体としてプラスになります。
いかがでしょう?「思ったより手数料かからないじゃん!」と思った方が多いのではないでしょうか。
仮想通貨の入金・送金手数料
日本円で入出金する手数料は説明しましたが、仮想通貨をそのまま入金したり、送金したりする際の手数料にも触れておきましょう。
仮想通貨の入金手数料
個人で持っているウォレットや別の取引所の口座などから、コインチェックの口座に仮想通貨を移動するときの手数料のことです。
コインチェックでは、無料です。
仮想通貨の送金手数料
コインチェックの口座から自分のウォレットや他の取引所などに送金する時にかかる手数料は、以下の通りです。
例えば、BTCの場合は0.0005 BTC、ETHの場合は0.005 ETHとなります。
ちなみにコインチェックの口座からコインチェックの口座への送金の場合、手数料は無料です。
仮想通貨 | 送金手数料 |
---|---|
BTC | 0.0005 BTC |
ETH | 0.005 ETH |
ETC | 0.01 ETC |
LSK | 0.1 LSK |
XRP | 0.15 XRP |
XEM | 0.5 XEM |
LTC | 0.001 LTC |
BCH | 0.001 BCH |
MONA | 0.001 MONA |
XLM | 0.01 XLM |
QTUM | 0.01 QTUM |
BAT | 130.0 BAT |
IOST | 1.0 IOST |
ENJ | 54.0 ENJ |
OMG | 22.0 OMG |
PLT | 274.0 PLT |
SAND | 42.0 SAND |
XYM | 1.0 XYM |
DOT | 0.1 DOT |
FLR | 0.1 FLR |
FNCT | 19343.0 FNCT |
CHZ | 223.0 CHZ |
LINK | 3.0 LINK |
BTC/ETH等の送金手数料について
ネットワーク手数料の変動により手数料が変わる変動手数料制というルールがあります。
BTC、ETH、BAT、ENJ、OMG、PLT、SAND、FNCT、CHZ、LINKが対象で、ネットワーク手数料の変動に伴い、送金手数料が変動する場合がありますので、ご注意ください。
送信の申請時に手数料が表示されますので、しっかり確認して操作するようにしましょう。
ネットワーク手数料とは?
ネットワーク手数料とは、仮想通貨の取引を行う際に支払う手数料のことです。仮想通貨はブロックチェーンと呼ばれる技術で動いており、取引情報はネットワーク上で承認されます。
ネットワーク手数料は、取引を承認してくれるコンピューターに支払われます。この手数料を支払うことで、取引情報が処理されます。
手数料の額は、取引の内容や優先度によって異なります。一般的には、急いで取引を完了させたい場合や取引が混み合っている場合には高めの手数料を設定することが推奨されます。
コインチェックつみたて手数料
コインチェックでは、毎月1万円から積み立てをしながら投資ができる「コインチェックつみたて」というサービスがあります。手数料は下記の通りです。
手数料種類 | 手数料 |
---|---|
口座振替手数料 | 無料 |
サービス利用手数料 | 無料 |
手数料相当額 | 0.1〜4.0% |
銀行口座から振替をするときの口座振替手数料や、コインチェックつみたてのサービス利用手数料は無料ですので、見た目上は無料です。
ただし、手数料相当額を意識することが大切です。これは、積み立て時には、販売所価格での購入となるために発生する実質的な手数料になります。
販売所手数料のところで説明しましたが、スプレッドがあり購入価格はすこし高めの設定になっています。
まとめ
この記事では、取引所手数料や販売所手数料、さらに日本円や暗号資産の入出金手数料などについて詳しく解説しました。
コインチェックでは、明確な手数料体系が設けられており、取引時の手数料が透明性を持って計算されています。
安く済ませる方法があることも理解できたのではないでしょうか。
取引に際しては、手数料がどのように適用されるのかを事前に把握してから、取引を開始するようにしましょう。