はじめに
「積み立て投資とは何なのか知りたい」という方、
あるいは、「つみたてNISAや、特定口座で投資信託を積み立て投資しているけど、仮想通貨の積み立てってできるの?」という方はいらっしゃいませんか。
本記事では、仮想通貨を積み立てで投資する方法や、積み立て投資のメリット・デメリット、積み立てにおすすめの取引所などを丁寧に解説していきます。
積み立て投資とは?
そもそも積み立て投資とは何でしょうか。
仮想通貨の積み立て投資は、一定の間隔で一定額を仮想通貨に投資する手法です。例えば、毎月給料から1万円だけを取り分けて、ビットコインに投資するといった方法です。
積み立て投資の利点は、定期的に自動的に投資が行われるため、時間や手間を省くことができます。これは投資初心者や忙しい人に適しています。
一方で、将来的に上がるかどうか長期的な視野が必要であることに注意が必要です。
ドルコスト平均法とは?
一定の期間ごとに一定の金額を継続して投資する方法のことを「ドルコスト平均法」と呼びます。
毎回、定額の投資をすることで、価格が安いときには多く、高いときには少ない量を自動的に購入することになります。
例えば、毎月1万円でビットコインを積み立て購入する場合、ある月には0.0028BTC、次の月には少し価格が上がったため0.0026BTC、その次の月には下がったため0.0031BTCの購入になるというような形です。
一定量ずつ(0.01BTCずつなど)買い付けたときに比べて、平均の買い付けコストを低く抑えられる効果を期待できます。
ただし、相場が急激に上昇する局面では、一定金額しか投資できないため、一括購入に比べて収益性で劣るという欠点も指摘されています。
ドルコスト平均法での運用イメージ
出典元:三井住友銀行「ドル・コスト平均法とは?」(https://www.smbc.co.jp/kojin/toushin/gimon/start11/)
積み立て投資のメリット
積み立て投資のメリットは、以下の通りです。
- 小額から投資できます。一度に多くの資金を用意できない人でも効果的に投資することが可能です。
- 一度積み立ての設定しておけば、その後は購入の手間がかからず、忙しい人でも手軽に投資を続けることができます。購入のタイミングを図る必要もありません。
- 価格変動のリスクを減らすことが可能です。投資期間を長くして少しずつ買うことによって取得価格が平準化されるため、価格変動による影響を受けにくくなります。
積み立て投資のデメリット
一方、以下の通り、積み立て投資のデメリットもあります。
- 短期間で大きな利益を求めることは難しいです。
- あらかじめ設定した投資額をタイムリーに変更することが難しいため、突然の大きな出費があった場合には対応が難しい場合もあります。
仮想通貨の積み立てができる取引所
仮想通貨の積み立て投資を行うためには、信頼性の高い取引所を選ぶことが重要です。
ここでは、積み立て投資のできる取引所に関する情報を紹介します。
取引所 | 積立手数料 | 積立金額範囲 | 積立方法 | 積立頻度 |
---|---|---|---|---|
Coincheck | 無料 | 1万円~100万円 | 銀行口座から引き落とし | 毎月・毎日 |
bitFlyer | 無料 | 1円~100万円 | 口座残高から積み立て | 毎月・月2回・毎週・毎日 |
SBI VCトレード | 無料 | 500円~200万円 | 口座残高から積み立て | 毎月・毎週・毎日 |
GMOコイン | 無料 | 500円~5万円 | 口座残高から積み立て | 毎月・毎日 |
Zaif | 100円から | 1000円~100万円 | 銀行口座から引き落とし | 毎日 |
- 「積立金額範囲」は、一回でいくら積み立てるか、設定できる金額の範囲です。
- 「積立方法」は取引所の口座から積み立てるか(事前に入金しておく必要がある)、自動で銀行口座から引き落としてくれるかの2種類のパターンがあります。
以上、各取引所の特徴を簡単にまとめました。個人的には手数料無料で、銀行口座から引き落としてくれるコインチェックがおすすめです。
積み立て投資を始める際には、自分の投資スタイルに合った取引所を選びましょう。
積み立て投資の銘柄選びのポイント
長期で投資をすることになるため、積み立て投資をする銘柄を選ぶことは、とても大切です。ポイントは下記です。
- 価格変動が小さい銘柄を選ぶ:大きな価格変動があると、損をするリスクが高くなるためです。
- 将来性が期待される銘柄を選ぶ:将来的に価格が上昇する可能性がある銘柄を選ぶことで、長期的なリターンを見込むことができます。しかし、将来性を見極めるのは難しく、適切な情報収集と分析が必要です。
- 草コインなどの高リスクな銘柄は避ける:価格の大きな変動や、詐欺に遭うリスクがあるためです。
以上のポイントを考慮しながら、自分自身の投資目標やリスク許容度に見合った銘柄選びを心掛けましょう。
積み立て投資の注意点とリスク管理
積み立て投資にはいろいろな利点がありますが、同時に注意点やリスクもあります。漏らさずに確認しておきましょう。
- 投資期間の見極め:積み立て投資は長い時間をかけて利益を狙うもので、短期間で大きな利益を得ようとすることは無謀です。
- リスク許容度の確認:自分がどの程度のリスクをとれるのかしっかり考えましょう。投資金額は、生活費に影響を及ぼさない範囲の余剰資金で設定し、価格変動による損失を我慢できる範囲であることを確認しましょう。
- リスク分散:一つの銘柄だけに投資するのではなく、複数の銘柄に投資することでリスクを分散しましょう。また、仮想通貨だけではなく、ほかの資産への投資も併せて検討しましょう。
- 市場の動向チェック:積み立て投資は放置するだけの投資法であっても、投資している銘柄や市場全体の動向を定期的に確認することが重要です。それにより投資戦略の見直しなど、適切な対応が可能になります。
これらの注意点とリスク管理を行うことで、より安全で効果的な積み立て投資を行うことができます。
初心者におすすめの積み立て投資プラン
仮想通貨投資初心者におすすめの積み立て投資プランを紹介します。
- 毎月一定額を積み立てるという基本的なプランから始めてみましょう。このプランの良い点は、一定額を積み立てることで平均的な購入単価を維持し、市場の価格変動の影響を抑えられる点です。また、定額を設定することで投資にまつわるストレスを軽減できます。
- 取引所の選び方も重要です。積立手数料が無料で(または安く)、信頼性の高い取引所を選びましょう。また、自分のライフスタイルに合った積み立て頻度を選べる取引所を選ぶのも一つのポイントです。
- 次に銘柄選びですが、価格の安定した大手銘柄、例えばビットコインやイーサリアムなどから始めるのが無難です。これらの銘柄は市場での信頼性が高く、ネット上に情報も豊富にあるためです。
- 最後に、小額から始め、徐々に投資額を増やしていくこともおすすめです。これにより、経験を積みながら市場の動きを理解することができます。
以上が初心者におすすめの積み立て投資プランとなります。投資は自己責任で、リスクを理解した上で行いましょう。
まとめ
仮想通貨の積み立て投資は一定額を定期的に投資することで、投資金額を分散し、市場の価格変動リスクを軽減します。また、手間が少なく、一度設定すれば継続的に自動で投資が進みます。
さらに、ドルコスト平均法を用いることで、高値の時には少しの量、安値時には多くの量を自動的に購入することで、平均的な購入単価を維持できます。
これらのメリットにより、投資や仮想通貨の初心者でも続けやすい投資法と言えます。
しかし、仮想通貨という投資対象のため、相変わらずリスクもないとは言えないため、適切なリスク管理と適切な銘柄選びの上、投資をするようにしましょう。